「ふるさと納税」って名前は知っているけど、仕組みと始め方が分からず悩んでいる人はいませんか?
「実質自己負担2,000円で~」なんてCMとか聞いたことあるけど、何のことやら?
ふるさと納税はやれば誰でも100%お得になる国が推奨している制度です。
ふるさと納税をやっていない場合、金銭的に大きく損をしていることを認識しましょう。
そこで今回は「FP2級保持、家計管理改善を50組以上してきたブログ管理人」が、「ふるさと納税の仕組みや始め方」について分かりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば「今すぐふるさと納税をしたい!」と思うはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
- ふるさと納税を知らない人
- ふるさと納税を検討中の人
- ふるさと納税をやっていて、知識の再確認をしたい人
【ふるさと納税とは?】
【ふるさと納税のメリット】
【ふるさと納税のデメリット】
【ふるさと納税の始め方】
- ふるさと納税の仕組みについて
- ふるさと納税の始め方について
- ふるさと納税のメリット・デメリットについて
ふるさと納税とは好きな自治体を選んで寄付できる制度のこと
ふるさと納税の仕組みや流れについて
「ふるさと納税」は本来は住んでいる自治体に納めるはずの税金を任意の自治体に寄付することで、「住民税」や「所得税」が控除される仕組みです
- 好きな自治体にふるさと納税をする
- ふるさと納税先の自治体から「寄付金受領証明書」と「返礼品」をもらう
- 「ワンストップ特例制度」か「確定申告」により、寄付したことを申告する
- 翌年の「所得税」や「住民税」から「寄付額-2000円」を差し引いた金額が控除される
「ワンストップ特例制度」なら「住民税から控除」、「確定申告」であれば「所得税と住民税の控除」を受けることができます。
「ワンストップ特例制度」でも「確定申告」でも「控除される額」は「寄付額-2,000円」に変わりはありません。
実質「自己負担2,000円」とは?
CMなどでふるさと納税は「実質自己負担2,,000円」というワードを聞いたことはありませんか?
【例題】年収450万円、独身の人が52,000円のふるさと納税した場合、翌年の住民税から52,000円-2,000円=50,000円が控除されます。(翌年の住民税が50,000円減って会社員なら毎月の手取りが増える)
上記の場合、52,000円を支払って50,000円の税金が翌年に控除されるため、差額の2,000円が持ち出しということになります。
これが「実質2,000円の自己負担」と呼ばれる理由です。
楽天ふるさと納税サイトなどで、昨年の「源泉徴収票」を参考に寄付額の上限は必ず事前にチェックしてください。年収、家族構成などにより寄付できる上限額が変わる点に注意が必要です。
→寄付上限額のかんたんシミュレーターはこちら(楽天市場公式サイト)
「寄付上限額」より多く寄付した場合は翌年控除されないので完全に無駄になります。シミュレーションで出た金額より少なめで納税するのがおすすめです。
税金が控除される開始時期と期間は?
「ふるさと納税」をすると「税金の控除」が行われますが、「ワンストップ特例制度」と「確定申告」では「控除される税金」に違いがあります。
ワンストップ特例制度を使用した場合
「寄付額-2000円」が寄付した翌年の6月~翌々年5月まで【住民税】から毎月控除される。
確定申告をした場合
「寄付額-2000円」の内、一部が確定申告後1~2ヶ月で【所得税が還付】がされ、残りは寄付した翌年の6月~翌々年5月まで【住民税】から毎月控除される。
分かりやすく言うと、寄付した翌年の6月から毎月の住民税が減るので、毎月の給与の手取りが増えます。
ふるさと納税のメリットは?
「ふるさと納税」のメリットは以下の3つです。
①実質「自己負担2,000円」以上の返礼品が受け取れる
一番のメリットは「返礼品を受け取れること」です。
ふるさと納税をすると寄付した額の「約30%分の返礼品」がもらえます。
仮に30,000円ふるさと納税すれば、約9,000円相当の返礼品がもらえるので、「自己負担2,000円」以上に得をしていることになります。
返礼品は食べ物全般、日用品、家電、ベビー用品など、多岐に渡ります。
おすすめの返礼品はコチラで紹介中→(【レビュー】ふるさと納税で購入推奨のおすすめ返礼品ランキング5選を紹介)
②クレジットカードのポイントを貯められる
ふるさと納税をする場合、「ふるさと納税品」を専用サイトから購入することになりますが、通常のネットショッピングと変わらないので、工夫をすれば「クレジットカード」のポイントがかなり貯まります。
一番効率よくポイントを貯めるには「楽天お買い物マラソン」を使うことがポイントです。
③寄付を通して自治体を応援できる
今住んでいる市町村以外で「自分を育ててくれた場所」や「好きな地域」、「災害復興を応援したい自治体」などへふるさと納税することで、それらの自治体を応援できます。
「寄付金の用途」は子育て支援や福祉支援など、特に応援したい分野に絞って寄付することが可能です。
ふるさと納税のデメリットは?
「ふるさと納税」のデメリットは以下の3つです。
①所得確定前の寄付なので寄付上限額は予想からズレる可能性がある
ふるさと納税をするときに最初にするのがのちほど説明する【手順①寄付上限額を確認】です。
上限額の確認はこちら→楽天ふるさと納税のかんたんシミュレーション
「シミュレーションで算出される寄付上限額」はあくまで昨年の年収と大きく変わらない(減らない)前提での計算のため、年収が大幅に下がる可能性がある方は注意が必要です。
【昨年より年収が減る=寄付上限額が減る】ということなので、寄付上限額MAXより少なめにふるさと納税することをオススメします。
②今住んでいる自治体に寄付しても返礼品はもらえない
ふるさと納税は自分が住んでいる市町村の自治体に寄付を行っても税金控除の対象になりますが、返礼品の受取はできません。
返礼品を受け取ることができないのであれば単純に自己負担2,000円が発生するだけでメリットは何もありません。
自分が住んでいる市町村以外に寄付すればOKです。
③税額控除は納税した本人のみに与えられる
ふるさと納税は翌年の「所得税」や「住民税」が控除される仕組みですが、恩恵を受けることができるのは「納税した本人のみ」です。
扶養内の家族などが「ふるさと納税」をしても給与所得者の納税額に変化はないので注意が必要です。
ふるさと納税の始め方は?4ステップでOK
「ふるさと納税」を始める手順は以下の4ステップです。
STEP①昨年の源泉徴収票をもとに寄付上限額を確認する
「ふるさと納税」をするとき、まず最初に確認しなければならないのが「寄付上限額の確認」です。
「昨年の源泉徴収票」をもとに「楽天ふるさと納税のかんたんシミュレーション」などを使えば簡単に自動計算してくれます。
ここで算出された金額以上の寄付をした金額は完全に無駄になりますので注意が必要です。
STEP②楽天ふるさと納税サイトなどで、自分の欲しい返礼品を購入する
「返礼品の購入」は通常のネットショッピングと同じで自分が欲しい返礼品を「楽天ふるさと納税サイト」などで購入すればOKです。
返礼品の金額は少し高く感じるかと思いますが、「購入価格の30%程度が返礼品の実際の価格」と思えばOKです。
おすすめの返礼品はコチラで紹介中→【レビュー】ふるさと納税で購入推奨のおすすめ返礼品ランキング5選を紹介
STEP③「返礼品」や「寄付金受領証明書」を受け取る
「返礼品」は購入した商品によって「年内にすぐ届くもの」もあれば「翌年に年間を通じて定期配送されるもの」などがあります。
ふるさと納税をした自治体から届く「寄付金受領証明書」は基本的に手元に保管しておくだけで大丈夫です。
【「寄付金受領証明書」の取り扱いについて】
- ワンストップ特例制度を使う場合・・・添付の必要なし
- 確定申告をする場合・・・e-TAXなら添付不要、紙で申告なら必要
STEP④「ワンストップ特例制度」or「確定申告」で寄付した額を申告
「返礼品」の購入が終わっても寄付をしたこと申告しなければ「寄付金控除」を受けることはできません。
申告方法は以下の2つです。
- 「ワンストップ特例制度」・・・簡単な書類を提出するだけで手続きが完了する制度
- 「確定申告」・・・「ワンストップ特例制度」が使えない人は必須
「ワンストップ特例制度」の詳細を先に知りたい人はコチラ
ワンストップ特例制度とは?
寄付をしたことを申告する方法には①ワンストップ特例制度と②確定申告の2種類があります。
「ワンストップ特例制度」は一定の条件を満たせば、「確定申告をすることなく書類を出すだけで寄付金控除を受けることが可能な制度のこと」です。
「一定の条件」は以下の通りです。
①1/1~12/31の1年間で寄付先の自治体が5つ以下
②ふるさと納税以外の確定申告が不要な給与所得者(会社員など)
「ワンストップ特例制度」を使う場合、「寄付額-2,000円」は全額「住民税」から控除されます。
ワンストップ特例制度を利用するときの手順は?
手順①
「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を寄付先の自治体から取寄せる。(返礼品を購入するときに郵送希望を選択すればOK)
申請書が届かなければ各自治体のホームページからダウンロードもできます。
手順②
申請書以外の下記書類①~③のどれかを準備する。
- マイナンバーカードの両面コピー
- 通知カード+免許証の両面コピー
- マイナンバーが記載された住民票+ 免許証の両面コピー
手順③
寄付した翌年の1/10までに各自治体に必着で郵送する。
ワンストップ特例制度で「よくある質問」まとめ
ワンストップ特例制度を使わずに「確定申告」する手順は?
寄付を6つ以上の自治体にした場合や、医療費控除、住宅ローン控除の申請など、その他で確定申告をする必要がある場合はワンストップ特例制度は使えませんので、ふるさと納税の確定申告は必須となります。具体的な手順は以下の通りです。
手順①
1.必要書類を準備する。(①寄付金受領証明書、②寄附した年の源泉徴収票、③マイナンバーカードor通知カード+免許証表裏コピー、④還付金受け取り用の本人名義の口座情報)
手順②
2.寄付した翌年の2/16~3/15に、国税庁の確定申告特集のページへアクセスし「確定申告書等作成コーナーへ」を選択し、「作成開始」ボタンより確定申告をする。(※e-taxで確定申告をする場合、上記必要の書類一式の添付は全て不要です)
ふるさと納税について「よくある質問」まとめ
「ふるさと納税の仕組みと始め方について」のまとめ
【ふるさと納税とは?】
【ふるさと納税のメリット】
【ふるさと納税のデメリット】
【ふるさと納税の始め方】
「ふるさと納税」はやれば「絶対」得をする制度です。
ふるさと納税は家計管理をする上で「節約の一環」にもなりますので、面倒臭がらずに今すぐやりましょう。
ふるさと納税をするときは「楽天お買い物マラソン」を利用すると、実質自己負担の2,000円分以上の楽天ポイントがもらえる可能性が高いので、ぜひ利用しましょう!
下記は家計管理でおすすめな記事なので、ぜひ合わせてご覧ください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。