こんにちは、FIRE投資家のカケルです。
今回は投資初心者さん向けに「高配当株銘柄の探し方」について解説します。この記事は5分で読めます。
インデックス投資の次は日本の高配当株投資!けど銘柄の探し方が分からない。
とりあえず「利回り」の高い銘柄を買えばいいだけでしょ?
高配当株投資において、「配当利回り」だけを見て銘柄を選択すると、とんでもない目に遭います。
投資初心者さんが銘柄選びで失敗しないように投資歴16年でFIRE済みのブログ管理人が、誰でも真似できる「高配当株銘柄の探し方」について徹底解説します。
この記事を見ながら銘柄を探せば、大きな事故にあう可能性はかなり低くなりますので、ぜひ最後までご覧ください。
\総合力No.1、単元未満株の買付手数料無料 /
\最大4,000円が貰えるキャンペーン実施中 /
- 高配当株投資をやってみたい人
- 高配当株投銘柄の探し方を知らない人
- 高配当株投資の基礎知識
- 高配当株銘柄の探し方
- おすすめの高配当株銘柄
高配当株投資の基礎知識
配当金とは?
株式投資で得られる利益には2種類あります。
・株価が買値よりも高くなったときに売って得る利益=キャピタルゲイン=売買差益
・株を保有することで得られる利益=インカムゲイン=配当金や株主優待
「配当金」とは、上記のインカムゲインのひとつであり、企業が利益の一部を株主に対して分配するお金を指します。
株を保有すると「株主優待」が貰えますが、これもインカムゲインのひとつです。
「配当金」や「株主優待」は株を保有しているだけでもらえるので、完全な不労所得と言えます。
高配当株銘柄とは?
高配当と聞くと、「配当金が一般的な株の配当金額よりも高い」と思うかもしれませんが、配当金の金額だけでは判断できません。
・配当金が年間1,000円貰える株式A
・配当金が年間2,000円貰える株式B
上記の場合、「株式B」=「高配当」と思った方は不正解です。
見るべきポイントは「株価」と「株価に対する配当利回り」です。
「配当利回り」とは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標です。
例えば、株価10,000円の銘柄の株式が、1株当たり年間配当金を500円出していると、配当利回りは5.0%となります。
配当利回り(%)=(1株当たり年間配当金÷株価)×100
株式Aの年間配当金が1,000円で、A社の株価が10,000円なら、配当利回りは10%。
株式Bの年間配当金が2,000円で、B社の株価が40,000円なら、配当利回りは5%。
つまり、A社の方が「高配当」と判断できます。
この配当利回りが「3.5~4.0%以上」の株式銘柄のことを一般的に高配当株銘柄と呼びます。
高配当株投資のメリット・デメリット
メリット
- 定期的に配当金(分配金)が貰えるので手元の資金は増える
- 暴落時の心理的安定につながる
- お金がお金を生んでいる実感を得られる
デメリット
- 配当金(分配金)を受け取る度に税金がかかる
- 配当金が減る(減配される)可能性がある
- 売却益(値上がり益)を狙いにくい
- 個別株でも高配当ETFでも最低購入額は1万円程度かかる
- 積立投資には向かない
高配当株銘柄の探し方ステップ①:銘柄のリストアップ
まずステップ①としてやることは「高配当株銘柄のリストアップ」です。
高配当株銘柄を探す場合、主に以下の2種類のどちらかを使います。全て無料で使えます。
Yahoo!ファイナンス「配当利回りランキング」(初心者向け)
Yahoo!ファナインスの「配当利回りランキング」を見て、配当利回りが「3.5%~5.0%ぐらいの銘柄」をリストアップします。
(【ヤフー 配当利回りランキング】で検索すると一番上の出てきます)
こんなリストがあるなら、配当利回りが高い順に株を買えばいいんじゃないの?
そんな単純な考えはNGです。なぜなら、「罠銘柄」と呼ばれる地雷がたくさん潜んでいます。
配当金を多く出している会社=業績が安定しているとは限りません。
楽天証券「スーパースクリーナー」(上級者向け)
Yahoo!ファナインスの「配当利回りランキング」では、単純に配当利回りが高い順に上にリストアップされました。
楽天証券の「スーパースクリーナー」では、「検索条件」を組み合わせることにより、最初から自分好みのリストを取得することができます。
楽天証券の口座を持っていれば、誰でも無料で使えます。
「国内株式」→「スーパースクリーナー」をクリック。
「詳細検索項目」の中で「配当利回り(予)(%)」をクリックすると、Yahoo!ファナインスの「配当利回りランキング」と似たような画面が出てきます。
下記画像の赤枠は私が銘柄選定をする時にチェックしている項目です。
・PER(株価収益率)
・EPS(一株あたり当期利益)
・PBR(株価純資産倍率)
・ROE(自己資本比率)
・売上高
高配当株銘柄の探し方ステップ②:過去の業績を見る
ステップ②としてやることは「過去の業績を見る」です。
過去の業績を見る時に使うツールが「IR BANK」です。
詳しい使い方は後ほど説明します。(先に説明が見たい人はコチラをクリックで説明まで飛べます)
高配当株銘柄の探し方ステップ③:企業HPで最新情報を見る
ステップ③としてやることは「企業HPで最新の情報を見る」です。
最新の情報でチェックするのは以下の項目です。
- 最近の環境(為替、景気、コロナ等)からの影響
- 前期と比べて、当期の業績の推移
- 当期の業績をどう予想
- 会社の予想に対する現時点での進捗状況
- 株価市場や投資家からの評価など
分かりやすく言うと、「会社の現状」を認識し、「今後の予想」をちゃんと考えている企業かどうか?を総合的に見るイメージです。
ここでは「ソフトバンク」を例に少しだけ見てみましょう。
決算プレゼンテーション資料を見る
①検索エンジンで「企業名+IR」で検索をクリック。
②「投資家情報/IR/企業名」をクリック。
③下にスクロールすると、「決算短信」と「決算プレゼンテーション資料」がありますので、「決算プレゼンテーション資料」を見る。
「売上高」は9%の増収で「過去最高」、良いですね!
「営業利益」は4期連続で「過去最高益」でOK。
「売上高、営業利益、純利益」全て事前予想を上回っているので、とても健全な状態と言えますね。
「一株あたりの配当金」は減配などなしで、これも問題ありません。
「決算プレゼンテーション資料」は図が多いので初心者さんでも分かりやすいですね。
決算短信を見る(決算プレゼンテーション資料がない場合のみ)
「決算プレゼンテーション資料」が企業HPにない場合のみ、「決算短信」をみましょう。
「決算短信」は「決算プレゼンテーション資料」より数字ばかりで見にくいなぁ。
見るとしても1ページ目のみでOK。ほぼ全部必要なことが書かれています。
高配当株銘柄の探し方ステップ④「将来」を予想して最終決定する
ステップ④としてやることは「会社の【将来】を予想して最終決定する」です。
投資に絶対安心・安全はありません。
過去と現在の数字が問題なくても、「企業に伸びしろがないなら投資はナンセンス」です。
今後、企業の伸びしろを予想する上で、以下の項目をチェックしましょう。
- 会社のHP
- 社長のインタビュー動画・記事を読む
- 投資家のメッセージ
- 競合他社について調べる
- 実際にその会社のサービス・商品を使ってみる
企業分析の必須ツール「IR BANK」の使い方と見るべき項目とは?
ここからは、企業分析を行う際の必須ツール「IR BANK」の使い方と、見るべき項目について解説します。
- 企業の長期決算が一目で分かる株ツール。過去の決算状況などを調べることができます。
「ソフトバンク」を例に見てみましょう。
操作手順
「調べたい企業名を左上の検索窓に」入れてENTERを押す。
「企業名(例だとソフトバンク)」をクリック。
「決算」をクリック。
「会社業績」が出てきます。
下にスクロールすると「財務状況」と「キャッシュ・フローの推移」も確認できます。
この一覧で過去から現在にいたるまでの会社のさまざま数値が確認できます。
見るべき項目は以下の8つです。
上記の8項目をチェックすれば、罠銘柄をつかむ確率が減るんですね。
- 一時的に高配当
- 業績が悪化傾向
- 減配傾向
- 配当性向が高すぎる
- トラブルや不祥事で株価が暴落
見るべき項目:①売上高(営業収益)
「売上高(営業収益)」とは、読んで字のごとく、会社の売り上げです。
- 右肩上がりか
- 増減が激しすぎないか
右肩上がりが理想。売上高が激しくジグザグしているような企業は業績が不安定なのでNG。
ソフトバンクは右肩上がりで問題ないですね。
見るべき項目:②EPS(1株あたりの利益)
「EPS」とは、一株あたりの利益のことで、株式投資において最も重要な指標です。
- 右肩上がりか
EPSが下がっていれば、他の指標が良くても購入NG。
ソフトバンクは右肩上がりで問題ないですね。
見るべき項目:③営業利益率
「営業利益率」とは、売上のうち、営業利益の割合を示したものです。
- 10%以上なら優秀
- 5%以下なら検討の余地なし
※東証1部上場企業(金融業以外)の営業利益率の平均は7%前後
営業利益率が高いほど、儲かるビジネスをやっている収益性の高い企業と言えます。
ソフトバンクは平均17%ぐらいだからすごい優秀な企業です。
見るべき項目:④自己資本比率
「自己資本比率」は、企業の安全を表す指標です。
(例題)仮に手元資金が1,000万円で、自分のお金が700万円、銀行からの借り入れが300万円なら、自己資本比率は70%ということになります。
- 最低40%はほしい
- 60%を超えるとかなり安心
- 80%だと最上級に健全で問題なし
※中小企業で自己資本比率40%以上の会社が10年以内の倒産する確率は3.5%です(中小企業白書)
「上場企業」+「自己資本比率が60%以上」=倒産リスクはかなり小さいと言えます。
ソフトバンクは10%台で危険ですね。
見るべき項目:⑤営業活動によるキャッシュフロー
「営業活動によるキャッシュフロー」とは、「手元の現金」がいくら増えたのかを表す指標です。
- 毎年黒字
- 長期的に増加傾向
過去に赤字がある企業は購入NG。
ソフトバンクは右肩上がりで問題ないですね。
見るべき項目:⑥現金等
「現金等」は、読んで字のごとく、手元のキャッシュが増えているかどうかを示しています。
- 長期的に増加傾向
現金が増えている企業は①不景気を乗り切れる、②大規模事業投資ができる、③自社株買いや増配が可能です。
ソフトバンクは右肩上がりで問題ないですね。
会社によっては余剰資金で株や債券など、換金性の高い資産で持っていたりします。
見るべき項目:⑦一株あたり配当金
「一株あたり配当金」とは、配当金がいくらかを示す、トップレベルに重要な指標です。
- 配当金の安定性(増配ならベスト、減配や0円配当になっていないか)
- 配当金の成長性(配当金が増えているかどうか)
不景気の時の配当がどうなっていたか?を確認することも重要です。
ソフトバンクは減配等はされていないので問題ないですね。
見るべき項目:⑧配当性向
「配当性向」とは利益のうち何%を株主に還元するかを示す指標のことです。
- 30~50%なら健全
- 70%以上は要警戒
配当性向が高い企業は無理して配当を投資家へ還元しているケースが考えられるので注意。
ソフトバンクは約80%なので、要警戒ですね。
8つのチェック項目のまとめ
最後に8つのチェック項目をおさらいしましょう。
このページを見ながら何度かやってみると、1企業5分もかからず購入すべき銘柄かどうか判断できるようになります。
- 「売上高」:右肩上がり、増減が激しくないか
- 「EPS(1株あたりの利益)」:右肩上がり(最重要項目)
- 「営業利益率」:10%以上なら優秀、5%以下はNG
- 「自己資本比率」:最低40%以上、60%を超えるとかなり安心
- 「営業活動によるキャッシュフロー」:毎年黒字、長期的に増加傾向
- 「現金等」:長期的に増加傾向
- 「一株あたり配当金」:増配ならベスト、減配や0円配当はNG(最重要項目に次ぐ重要項目)
- 「配当性向」:30~50%は健全ライン、70以上は要警戒
配当利回りだけで判断してはいけない理由がよく分かりました。
「IR BANK」でよくある質問は?
高配当株投資をやるならどこの証券会社がおすすめ?
ここでは高配当株投資をする際におすすめの証券会社を紹介します。
SBI証券
おすすめ証券会社第1位は「SBI証券」です。
- 初心者から上級者まですべての人におすすめ
- ネット証券口座開設者数No.1
- IPO取扱銘柄No.1
- IDeCo加入者数、ネット証券No.1
「SBI証券」の魅力は、手数料の安さや豊富な株式銘柄、そしてNISAやiDeCoの取扱など、証券会社に求めるほぼすべてのものを網羅しているところです。
手数料は、現物・信用取引ともにそれぞれ1日100万円まで手数料0円と、とても安いです。
さらに、単元未満株の買い付け手数料が2022年7月4日から完全無料になりました!
また、スマホアプリやPCツールの機能性も高く、マーケット情報も充実しており、まさに総合力No. 1。
\総合力No.1、単元未満株の買付手数料無料 /
通常は100株単位での購入のため、株価が数百円の株であっても最低投資金額として数万円(数百円×100株)が必要となりますが、SBI証券のS株は1株から申込OKなので、数百円から購入可能です。
\総合力No.1、単元未満株の買付手数料無料 /
LINE証券
おすすめ証券会社第2位は「LINE証券」です。
- LINEアプリから簡単に利用できる
- 有名企業の株が1株単位で買える
- LINEPayから入金・出金できる
- LINEポイントで投資できる
「LINE証券」の魅力は、普段利用しているLINEアプリから簡単に利用できることです。
注文から売却まで全てLINEアプリ内で完結することができるので、手軽に始めたい方におすすめです。
「LINE証券」には「いちかぶ」という、有名企業に1株数百円から投資できるシステムがあり、初期投資を減らすことができます。
今なら最大4,000円相当が貰えるキャンペーンが実施中です。
\最大4,000円が貰えるキャンペーン実施中 /
おすすめの高配当株銘柄は?
高配当株銘柄の探し方について解説してきましたが、投資初心者さんだとやはりハードルが少し高いのかなと思います。
そこでほんの一部ですが、私も保有する高配当株銘柄を紹介しますので、今後の購入の参考になれば幸いです。
- 日本たばこ産業(銘柄コード:2914)
- 日本郵船(銘柄コード:9101)
- KDDI(銘柄コード:9433)
- 東京海上HD(銘柄コード:8766)
- アサヒグループホールディングス(銘柄コード:2502)
「高配当株銘柄の探し方について」のまとめ
高配当株銘柄探しは、慣れればすごく簡単かつお宝探しのような感覚で楽しくなってくると思います。
まずは「SBI証券」「LINE証券」の単元未満株でコツコツ買い集めるのが勉強にもなるのでおすすめです。
本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました!
\総合力No.1、単元未満株の買付手数料無料 /
\最大4,000円が貰えるキャンペーン実施中 /