こんにちは、FIRE投資家のカケルです。
今回はFIRE投資家の「たぱぞうさん」が書かれた書籍「米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術」について解説します。この記事は5分で読めます。
どもども、たぱぞうです。カケルさんがTwitterでやってた私のモノマネ拝見しましたよ。
まさかご本人からコメントを頂けるなんて!たぱぞうさんのことをしっかりと宣伝しますので、どうかお許しを!
- たぱぞうさんの経歴について
- たぱぞうさんの書籍の内容について
たぱぞうさんとは?
「たぱぞうさん(@tamazou29)」はFIRE済みの投資家で、現在は某投資顧問のアドバイザ、法人2社を経営しながら・・・
- 月間100万PVを超えるブログ「たぱぞうの米国株投資」を運営
- 書籍6冊を出版
- YouTube「たぱぞう投資大学」でお金に関する知識を発信
その他、日経新聞など多数メディア出演しております。
たぱぞうさんがセミリタイアするまでの道のり
車や外食より投資を選んだ
就職して初任給で何を買ったか当時の上司に聞かれたところ・・・「株を買いました」と回答し、会話が止まったそうです。
上司からは「常識的ではない」と判断されたと考えたそうです。
どうしてそんな選択をしたんですか?
投資に力を入れたのは「人生の選択肢を増やしたかったから」です。
資産形成の加速化には引き算の発想が必要
たぱぞうさんの自宅はかなり整理整頓されており、洋服は「アイテムごとに4着まで」と決めており、数を絞ると管理が楽になるので、無駄に時間を使うことがなくなったとのことです。。
「1つ始めたら1つやめる、1つ買ったら1つ捨てる」という引き算の発想が大事です。
支出も削られて資産形成スピードがアップし、時間の大切さに気付けたということですね。
株で築いた資産が1億円を突破し、分散が必要に
投資を始めた当初は日本株への個別集中投資でしたが、資産が1,000万円を超えた頃から銘柄を増やしていきました。
そして、「米国株」への投資に舵を切ったのは2008年。
日本株から米国株へ舵を切った理由はなんですか?
リーマンショックでドル円が80円割れまで円高になり、チャンスと思ったからです。さらに新興国株へも投資しましたね。
2017年には資産が1億円となり、値動きへの影響が大きくなりました。1%動けば損益は100万円動きます。
この頃から資産分散をしっかりと考えるようになったとのこと。
安定収益確保のために太陽光発電に投資
資産分散をする際に一般的には「債権」を用いることが多いですが、たぱぞうさんは「太陽光発電」に投資。
投資額は太陽光発電の設備5基を建てるため7,500万円を銀行から融資を受けました。
2019年3月職場を退職、セミリタイアへ
たぱぞうさんは「人生の選択肢を増やすために投資をしてきた」とおっしゃってましたが、実は「セミリタイアしたい」という発想はなかったとのこと。
職場の先輩がセミリタイアの話をしているの聞いて、「1億円ぐらいの金融資産ができればセミリタイアは出来のかな?」っと思った程度です。
今はSNSなどで「サイドFIREしたい」という声を聞きますが、目指していたわけではなかったことに驚きです。
資産が増え、そこにセミリタイアがついてきたっという流れです。
セミリタイアしても忙しさが変わらない
セミリタイ後は毎日2~3時間は銘柄分析や物件精査で時間を費やし、他の人から頼まれて物件を見に行くこともあり、いくら時間があっても足りず、理想としては午前は仕事、午後はジムで運動などしたいと思ってはいるが出来ない日も多いそうです。
セミリタイアしたのに意外と忙しいですが、ストレスはなく、自分の好きなことに打ち込んで生きることが可能です。
私もFIREしていますが仕事はしてもしなくても良い、全て裁量で自由に決めることが出来るのがFIREの魅力ですね。
セミリタイアは目指すもの?
まずは組織に順応して働くのが合っているのか、自分で発想して成果を目指すのが楽しいのか、パーソナリティを見極めることが重要です。
自分で好きな仕事(事業)でセミリタイアした人は資産的にFIREしていても、仕事は続けていますもんね。
セミリタイアは手段であって目的ではありません。自由になって何がしたいか、これが重要です。
セミリタイア投資術について
ここからは「たぱぞうさん」の書籍「米国株で始める始める100万円からのセミリタイア投資術」の内容について、要点を絞って解説します。
ペーパーアセット編(株式や債券など現物以外)
長期の上昇力は圧倒的に金より株
1802年に①株、②債権、③金、④ドルの4つにそれぞれ1ドル投資していた場合、211年後の2013年にはどうなったか?
これは学ぶことが多いデータですね。年率7%近い水準でリターンが得られたということです。資産を増やすには株が適していると言えますね。
株のパワーすごいですね。
株式投資なら強い米国株で
言うまでもありませんが、株式は成長が期待できるものに投資するのが原則であり、1998年~2020年で日本株(TOPIX)は1.04倍に対し、米国株(S&P500)は21倍に成長しています。
世界の株式市場の時価総額で米国が40%を占めています。
世界の基軸通貨が米ドルなのも納得です。
(関連記事)【超初心者向け】インデックス投資の始め方
世界分散は得策か
投資において何かに集中投資はリスクが高く、「分散投資」が重要とされています。株については米国集中が良いというのがたぱぞうさんの考えです。
以下3つのETFの過去10年のチャートを見てみましょう。
- 米国の代表的な株価指数S&P500に連動するETF「VOO」
- 米国の株式市場全体が投資対象として連動するETF「VTI」
- 世界中の株価で構成される指数に連動する「VT」
グラフを見れば成績の差は歴然ですよね?だから私は米国集中投資を推しています。
たぱぞうさんが米国集中投資をおすすめするのも納得です。
しかし、米国集中の考えに固執するな
たぱぞうさんは過去のデータに基づけば今後10~20年は米国への投資が全世界への投資より優れていると思っているが、「将来は誰にも予測は出来ません」ともおっしゃってます。
状況が変われば私自身も違った投資に舵を切ります!
確かに時価総額世界1位のエクソン・モービルも今は主役の座を降りてますよね。
インデックス投資か、アクティブ投資か
米国株に投資する方法として「インデックス投資」と「アクティブ投資」があります。違いなどの解説はコチラ
初心者には個別の銘柄選定が難しいので、インデックス投資がおすすめです。
私も同意見です。
米国市場全体をカバーする銘柄ならコレ
米国株市場にを反映する代表的なETFのうち、たぱぞうさん自身が今でも支持しているのは「VTI」です。
- 米国市場に上場する99%以上にあたる約4000銘柄で構成されたドル建てのETFのこと。
- 2010年から10年でリターンは4倍。
円建ての投資を好むなら「楽天・全米株式インデックスファンド(通称:楽天VTI)」がおすすめです。
- 米国市場に上場する99%以上にあたる約4000銘柄で構成された円建ての投資信託のこと。
- つみたてNISAの対象。
最近だと投資信託の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」も人気です。私も積み立てています。
ハードアセット編(不動産や太陽光発電などの現物資産)
ハードアセット編は投資初心者にはかなり難しい話になるので、一部見出しだけの紹介とさせて頂きます。
ハードアセットに投資する際に考えることは以下の通り。
- 不動産で着実にインカムを稼ぐ(年2~3%が目安)
- 現物で築古の物件を買い、転売する手法もある
- ワンルームマンション投資は儲からない
たぱぞう流、資産額別運用プラン
ここからは資産額別の運用プランについて解説します。
金融資産100~500万円
大事なのは額ではなく時間
投資には複利が効くので、早く始めるに越したことはありません。、早く投資を始めると知識と経験が蓄積されますし、投資の習慣を持つことでお金を浪費してしまうことが少なくなる効果もあります。
お金を貯める技術を身に付ける
お金を貯めるという意識を育てるために支出を絞る技術を覚えましょう。全てを我慢するのはしんどいので、どこを優先するかを考えましょう。
携帯、車、自宅、保険、飲み代などを見直すと効果が出やすいですね。
ちょうど私のブログ記事が参考になるかもしれません。→【本気で貯金したい人向け】お金を貯める具体的な方法16選
まずは積立投資で1,000万円を目指す
まとまった資産が無くても積み立て投資であれば始めることが可能です。まずは毎月の収入の一部を継続的に投資に回すことから始めましょう。積立投資であれば、株価の高値掴みの失敗を防ぐことが可能です。
まずは「つみたてNISA」からがベターでしょう。非課税制度はしっかりと活用したいですね。
私も同意見です。→【超初心者向け】つみたてNISAとは?
米国株投資なら年率4.8%を想定
10年で1,000万円を貯める場合、投資を使わないなら毎月83,334円を貯金しなければなりません。
米国株投資なら、毎月65,000円を10年積み立てると資産額は約1,060万円になります。
「若いうちにいかに運用額を増やすかが勝負」ですね!→【超初心者向け】複利効果とは?
年間40万円までは「つみたてNISA」を使い、資産1,000万円までは米国株集中をおすすめします。
(関連記事)【初心者必見】つみたてNISAおすすめ銘柄3選
iDecoを使うのはどうでしょうか?私は資金拘束が嫌で使っていません。
老後資金として検討の余地はありますが、デメリットあるので注意が必要です。→【初心者必見】iDeCo(個人型確定拠出年金)を徹底解説
- 支出を見直し、収入の一部を継続的に投資するクセを身に付ける
- まずは「つみたてNISA」で資産が1000万超えるまでは米国株集中投資
- 投資を1日でも早く始める
(関連記事)【本気で貯金したい人向け】お金を貯める具体的な方法16選、【超初心者向け】つみたてNISAとは?
金融資産500万円~3,000万円
ここまで資産が増えてくると複利の効果が感じられるようになります。ただし、得られた配当や利子などを収入が増えた感覚で浪費してしまうと資産形成の速度が鈍るので要注意。
あくまで給与所得の範囲内で生活設計し、気を緩めないようにしましょう。
子どもの教育費はどうするのか?
30代になると住宅購入や子どもがいれば教育費が気になってきますね。このまま積み立てをして良いのか?、一部預金にした方が良いのか?など。
教育費用や住居費は安全性を確保しながら準備していくのが王道です。
私はジュニアNISAでの準備を推奨しています。→【徹底解説】まだ間に合う!ジュニアNISAの始め方について
全否定はしませんが、安全性を考えると投資には適しませんが強制貯蓄効果のある「学資保険」もありでしょう。
学資保険を全否定してるなんてここでは言えません。→【絶対契約NG】学資保険の真実について
その家、資産価値ありますか?
住宅を取得する場合、頭の片隅の置いて置きたいのが、「その住宅が資産になるのか?」という視点です。
「自宅を持つ=不動産投資」という自覚を持ちましょう。
確かに金利を負担して取得するのに値するか、しっかり考えたいですね。
サテライト投資を意識
サテライト投資とは、「資産の一部をナスダックなどの指数、あるいは個別銘柄などに集中投資すること」です。
例えば、コアになる資産はS&P500に連動する投資信託やETFでOK。2割程度をITセクター(アップル株など)のETFに充てるなどですね。
私の今のサテライト投資は日本の個別株だけですね。インデックス投資と高配当ETFがメインです。
- 教育費用の貯め方を考える(ジュニアNISAや学資保険など)
- 住居を買うなら不動産投資をするという自覚を持つ
- サテライト投資も検討する
書籍の続きに、「金融資産3,000万~5,000万円」、「金融資産5,000万~1億円」、「1億円超」も書かれておりますが今回は割愛します。
たぱぞうさんが運気を高めるために取り組んでいること
たぱぞうさんは運気は自分で作り出すというスタンスを貫いております。そんな取り組みを簡単に紹介いたします。
- 整理整頓する
- 人の悪口は言わない
- デジタルに日常を割きすぎない
- 続けて長く運動する
- PM10時~AM2時は逃さず寝る
- お酒を飲み過ぎない、禁酒日を設ける
- こまめに掃除する
運気を上げる行動はとりとめのない普通のことの積み重ねです。「善い行い」が未来の自分を作ります。
最後に・・・
セミリタイアが出来る人は「常識を疑う人」、「投資は上記にとらわれず、自身で考えること」が重要で、「シンプルライフがセミリタイへの鍵」と書籍には書かれています。
記事の内容は書籍の一部に過ぎません。ご自身で全部読めばセミリタイアへの確実なヒントが手に入ることは間違いないです。
今回の記事が読者の方のセミリタイアへの近道となることを心より願っております。
たぱぞうさんはこの書籍以外も出版されていますので、気になる方はぜひ手に取って読んでみてください。本日も最後までご覧いただきありがとうございました。